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直列つなぎと並列つなぎでは何が違ってくるのか? ブラックボックスカーで回路を予想しよう! 4年「電流のはたらき」【理科専科.com】

つかむ活動の工夫

 モーターカーを速く走らせるために乾電池2個を使って直列つなぎを見つける活動は、子どもたちはすぐに見つけることができます。しかし、並列つなぎは、なかなか見つけ出すことが難しいようです。そこで、直列つなぎの学習後、並列つなぎの回路を思考するためにブラックボックスカーを作製しました。

 子どもたちの前で走らせると電池が2個なのにスピードが遅い、しかも電池を1個抜いても同じ速さで走ることに驚いていました。そこで、「この車の回路はどうなっているのだろうか。」と問いかけます。すると次のような反応がありました。

・電池が2個なのに直列つなぎより遅かったはなぜかな。
・直列つなぎとは違う回路だよね。
・1個抜いても走ったね。どうなっているのかなあ。
・電池が2個のときも1個のときも走る速さが同じだった。

2.見通す活動,調べる活動の工夫

 子どもたちは、事象提示から次のような学習問題を立てました。

学習問題: ブラックボックスカーの回路はどうなっているのだろうか 

 この学習問題のもと、子どもたちは、ワークシートに回路の予想図を描き始めました。そして、グループで見せ合い、ショート回路はないか確認してから実際に回路をつないでモーターカーを走らせて並列つなぎを見つけていきました。

 見つけたグループの回路とブラックボックスカーの回路が同じだったのを見て子どもたちから歓声が上がりました。その後は、なぜ直列つなぎの車は速く走って並列つなぎの車は遅いのかの疑問が残りました。

 そこで、「どうやって調べたらいいかな。」と子どもたちに問いかけると次のような反応がありました。

児童:直列つなぎの方が電流が大きいからじゃないの。
先生:なるほど。じゃあどうやって調べる。
児童:検流計で電流の大きさをくらべたらいいと思います。

 すると検流計とモーターを回路に入れて比較実験が始まった。子どもたちが予想したとおり直列つなぎの方が電流が大きいことがわかりました。

 また同時に、乾電池を1個抜いてもモーターが回るわけを回路を見て理解することができました。このように子どもたちの思考の流れにそって授業が展開していきました。

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