6年「月と太陽」月の形は、どのように変わっていくのだろうかを導くための導入場面のつくり方についてご紹介します。
月の形は、どのように変わっていくのだろうか
本時は子どもたちに、写真等の参考がない状態で自分がイメージする月を描かせた後の導入場面である。この時、子どもによって三日月や満月など様々な形の月が描かれると予想される。子どもたちが同じような月を描いていた場合、教師から違う形の月を出す。
問題を見いだすために問題から逆算して考える。まず、問題を見いだすために、月の形が変化することに着目させたい。そのため、子どもたちに月の形は日によってや一日の中で変わっているのではないかということを考えさせ、子どもたちから引き出したい言葉が(⑤)である。子どもたちのその言葉を引き出すために教師は(④)のように発言し、みんなが見ている月には様々な形があることを抑え、その形はどう変わっているのかを問うようにする。
次に、月の形が変化することに着目させるために、月の形に注目させたい。そのため、子どもたちに人によってイメージする月が違うことから月には様々な形があることに気づかせ、子どもたちから引き出したい言葉が(③)である。子どもたちのその言葉を引き出すために教師は(②)のように発言し、自分たちが描いた月を周りと見比べて違いはあるか問うようにする。
國學院大學人間開発学部学生。卒業論文にて「小学校3年生から6年生までの理科の授業における、子どもが問題を見いだす授業展開」(2024)を執筆。
國學院大學人間開発学部 教授 博士(教育学)。 教科教育(理科)・教育方法学者。1976年兵庫県生まれ。静岡県の小・中学校教諭を経て、広島大学大学院に学んだ後、大学教員になる。専門は、理科教育学・学習科学・教育心理学。特に、教師の指導法と子どもの学習理解の関係性に関する研究、その周辺の学習評価、教員養成、ICT機器を活用した指導に関する研究に取り組んでいる。また、小学校理科の全国学力・学習状況調査問題作成・分析委員、学習指導要領実施状況調査問題作成委員、教科書の編集委員、NHK理科番組委員等を経験し、小学校理科を中心に研究を進めている。
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