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ICTを活用し、日常的にメダカの卵を観察できるように【理科専科.com】

 5年生の学習では「動物の誕生」について学んでいきます。多くの学校ではメダカの卵を観察していると思われます。メダカが卵の中でどのように成長し、変化していくのかを観察していくことで、生命の神秘さや偉大さを感じることができます。成長の様子を観察していくには、同じ卵で時間的な変化を追っていくことが大切ですが、卵を管理していくことや顕微鏡で何度も観察していく難しさがあります。そこで、チャック付きポリ袋と顕微鏡カメラを用いることで、日々子どもたちが興味をもって観察することができるようになります。

 まず、採取したメダカの卵と水槽の水を、チャック付きのポリ袋(横5cm縦10cm程度)に入れます。顕微鏡ではチャック付きのポリ袋のまま観察するので、このとき水が多すぎると観察が難しくなってしまいます。また、ポリ袋に採卵した日付を書いておくと、時間的な変化を追いやすくなります。

 次に顕微鏡に顕微鏡カメラを取り付け、GIGA端末につなぎます。チャック付きポリ袋をステージに置き、ピントを調節すると写真のようにメダカの卵の中の観察ができます。顕微鏡だと、一人一人交代しながら観察することになりますが、このような場をつくれば複数の人数で観察できます。

 

 

 

 こうした場を学年の廊下に常設しておくことで、朝登校したときから子どもたちがメダカの卵に興味をもって観察する姿が見られるようになります。端末のカメラ機能を使えば時間的な変化をデータで残すことも簡単にできます。また、稚魚が卵の殻を破って出てきそうになったら、撮影モードを動画にしておくと、その瞬間を映像に収めることができます。インターネットでも孵化の様子を見ることはできますが、毎日観察してきた卵であれば愛着をもって観察し、より神秘さを感じることができるのではないでしょうか。

 応用編として、オンライン会議システムを使い、教師の画面を共有すれば、クラス全員で共通の卵を観察することができます。オンタイムで観察をすることで、卵の中でメダカが動いた瞬間や血液の流れなど、ともに感動を共有することができるのではないでしょうか。

 くり返し観察することで小さな変化にも気づくことができるようになります。また、自分では気づかなかったことでも、友達の観察の視点から学ぶことはたくさんあるはずです。メダカの卵の観察を工夫することで、理科の見方が豊かになっていくきっかけとなるのではないでしょうか。

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