6-8-1-01 6年「てこの規則性」てこを使って、できるだけ小さい力で重い物を持ち上げるには、どのようにしたらよいのだろうか【問題を見いだす授業展開モデル】【理科専科.com】

6年「てこの規則性」てこを使って、できるだけ小さい力で重い物を持ち上げるには、どのようにしたらよいのだろうかを導くための導入場面のつくり方についてご紹介します。
てこを使って、できるだけ小さい力で重い物を持ち上げるには、どのようにしたらよいのだろうか

本時は広い場所で長い棒と砂袋をいくつか用意し、子どもたちが実際に持ち上げながら、棒を使って砂袋を軽く持ち上げる方法を考えた後の導入場面である。
問題を見いだすために問題から逆算して考える。まず、問題を見いだすために、棒を持つ位置や砂袋を下げる位置に着目させたい。そのため、子どもたちに棒を持つ位置や砂袋の位置を変えると棒で砂袋を持ち上げるときの重さが変わることを考えさせ、子どもたちから引き出したい言葉が(⑦)である。子どもたちのその言葉を引き出すために教師は(⑥)のように発言し、棒を使って砂袋を持ち上げるときに重い時と軽い時では何が違うかを問うようにする。
次に、棒を持つ位置や砂袋を下げる位置に着目させるために、重さの手ごたえに違いがあることに着目させたい。そのため、子どもたちに手ごたえが重い時も軽い時もあったことを考えさせ、子どもたちから引き出したい言葉が(⑤)である。子どもたちのその言葉を引き出すために教師は(④)のように発言し、わざと重い持ち方を示して、その持ち方だと重いが、子どもの実践は本当に軽く持ち上げることができる持ち方なのかを問うようにする。
そして、重さの手ごたえに違いがあることに着目させるために、てこの原理に注目させたい。そのため、子どもたちに棒を使って持ち上げると軽い方法があることに気づかせ、子どもたちから引き出したい言葉が(③)である。子どもたちのその言葉を引き出すために教師は(②)のように発言し、棒を使って砂袋を軽く持ち上げる方法を問うようにする。

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【全学習場面での導入事例を共有しようプロジェクト】ー 問題を見いだす授業がいかに難しいかということを再認識されてきています。3年生から6年生まで約130場面ある各授業場面での授業展開モデルご紹介し、授業づくりの参考にしていただければと思います。題して、問題を見いだす「授業展開モデル」大公開!「全学習場面での導入事例を共有しよう」プロジェクトです。ご紹介している授業展開モデルは、子どもたちに確認できていない展開が多く含まれます。やってみたけど実際にこうなったなど、お寄せいただければ、随時その情報を更新し、より使える授業展開モデル集として今後使えるようになるのではないかと考えています。また、授業展開は教材や先生の重点置き方で変わります。新しい授業展開があれば内容を確認し、執筆者の先生をご紹介した上で掲載いたします。ぜひ、みなさんの知恵を集めて今後の授業者のために蓄積していきませんか?
*わかりやすい代表的な導入23場面については「問題を見いだす理科授業」(東洋館出版社)に掲載されており、書籍と同じものはこちらに掲載できません。
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