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3-9-2-01 3年「物と重さ」体積が同じとき、種類によってものの重さの順番は変わるのだろうか【問題を見いだす授業展開モデル】【理科専科.com】

 3年「物と重さ」体積が同じとき、種類によってものの重さの順番は変わるのだろうかを導くための導入場面のつくり方についてご紹介します。

体積が同じとき、種類によってものの重さの順番は変わるのだろうか

 本時は、まず材質を書いたカードを示して実物を見ないまま、子どもたちが木、アルミニウム、ゴム、プラスチック、鉄を重いと思う順に並べ、その後、5つの実物を実際に持って重さ順に並び替えた後の導入場面である。この時実物は、木が大きくて重いもの、鉄が小さくて軽いものを用意することで、最初の子どもたちの予想が外れるようにする。


 問題を見いだすために問題から逆算して考える。まず、問題を見いだすために、体積が同じときものの種類による重さの違いに着目させたい。そのため、子どもたちに体積を同じにして重さを比べれば順番を決めることができるということを考えさせ、子どもたちから引き出したい言葉が(⑧)である。子どもたちのその言葉を引き出すために教師は(⑦)のように発言し、大きさによって順番が変わるとすると、順番はどのように決めればよいかを問うようにする。


 次に、体積が同じときものの種類による重さの違いに着目させるために、ものの重さを比べるとき、体積が関係することに注目させたい。そのため、子どもたちに木が大きくて鉄が小さいから木の方が鉄よりも重いことに気づかせ、子どもたちから引き出したい言葉が(⑥)である。子どもたちのその言葉を引き出すために教師は(⑤)のように発言し、予想の時は鉄が重いと言っていたのに実際は鉄より木の方が重かったのはなぜかを問うようにする。

詳しくはこちらの動画もご覧ください

【全学習場面での導入事例を共有しようプロジェクト】ー 問題を見いだす授業がいかに難しいかということを再認識されてきています。3年生から6年生まで約130場面ある各授業場面での授業展開モデルご紹介し、授業づくりの参考にしていただければと思います。題して、問題を見いだす「授業展開モデル」大公開!「全学習場面での導入事例を共有しよう」プロジェクトです。ご紹介している授業展開モデルは、子どもたちに確認できていない展開が多く含まれます。やってみたけど実際にこうなったなど、お寄せいただければ、随時その情報を更新し、より使える授業展開モデル集として今後使えるようになるのではないかと考えています。また、授業展開は教材や先生の重点置き方で変わります。新しい授業展開があれば内容を確認し、執筆者の先生をご紹介した上で掲載いたします。ぜひ、みなさんの知恵を集めて今後の授業者のために蓄積していきませんか?

*わかりやすい代表的な導入23場面については「問題を見いだす理科授業」(東洋館出版社)に掲載されており、書籍と同じものはこちらに掲載できません。

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