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てんびんで洗濯物を干そう ~4年自然の中の水のすがたの問題づくり~【理科専科.com】

 湿ったタオルを乾かすために、実験用てんびんの左のうでにつるして干します。右のうでにはてんびんが水平につり合うように粘土のおもりをつりさげます。数時間後につり合っていたてんびんが傾いている現象から、タオルが軽くなった原因を考えさせることで、問題づくりをします。

 洗濯物を干して乾かすという日常生活の中で普段何気なく行っている活動を重さの変化という視点と関係付けて考えることで、水はどこに行ったのかの疑問を子どもが自然ともつことができます。

ポイント

  • 晴れている日を選んで実施すれば10分くらいでてんびんが傾き始めます。タブレットのタイムプラス機能で撮影をしておくと後で早送りで映像を見ることができます。
  • 4年生は、てんびんのつり合いについては理科で初めて扱うため、3年の算数科の「量と測定」の学習で使用したてんびんを想起させるとよいです。棒の中心から左右同じ距離に同じ重さの物をつりさげると水平につり合うことを最初におさえることが必要です。

単元導入(本時)の流れ

〇 タオルが乾くまでに時間がかかるので、理科の授業時間にはじめるのではなく、教室で朝の会などに活動を始める。
〇 てんびんの片方のうでに湿ったタオルをつるす。もう片方には粘土をつるして、てんびんを水平につり合わせる。

T: てんびんがつり合っていますね。つり合っているということは、どういうことですか。
  3年生の算数で重さを比べる学習のときに使ったてんびんを思い出してね。
C: タオルと粘土の重さが同じということ。
T: これからてんびんはどうなるかな。しばらくそのまま教室に置いて観察しよう。
  (タブレットのタイムプラス機能で撮影する。)

〇 数時間後の理科の授業
T: タイムプラスで再生します。
T: 時間がたつとてんびんはどうなりましたか。
C: 粘土の方に傾いている。
C: タオルは乾いたから軽くなったと思う。
T: たしかにタオルは乾いていますね。では、タオルに含まれていた水はどうなったのかな。
C: なくなった。
C: 空気の中に消えた。

〇 子ども達の予想や疑問から、これから調べていく問題を整理する。

子どもたちと見出した学習問題

自然の中の水はどこに行ったのだろうか。

ポイント

  • 雨の日に実施するのであれば、晴れの日よりもタオルが乾くのに時間がかかるので、朝に干して午後に理科の授業を設定する。
  • てんびんのかわりに台ばかりを使用する方法もあります。湿ったタオルを台ばかりに載せて、時間の経過とともに針がさす目盛りの位置が変わっていく様子を見て、重さが軽くなっていく原因を考えさせることができます。

単元の展開

  •  単元導入(本時)
  •  水のゆくえ(水の自然蒸発)
  •  空気中の水蒸気(結露)

自分達で見出した問題を解決してくという展開にしていきます。

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