走ると明かりがつく車から問題づくり ~3年電気の通り道~【理科専科.com】

豆電球を取り付けた車をアルミニウムはくで作った道の上を走らせます。すると、明かりがついたり消えたりします。この現象を子どもたちに観察させます。この活動を通して、なぜ豆電球の明かりがついたり消えたりするのか疑問を持たせ、明かりがつく条件や電気を通すものについて問題づくりをします。


ポイント
なぜ明かりがついたり消えたりするのか説明するためには、「明かりがつく回路のつなぎ方」や「電気を通す物と通さない物」をもとに考える必要があります。そのため、この活動を単元導入で行うことで複数の問題をつくることができます。

実験の方法
豆電球を取り付けた車を2つの道を走らせます。 Aアルミニウムはくだけの道、Bアルミニウムはくの道のところどころにセロテープを貼っておきます。Aの道では明かりがついたままですが、Bの道は明かりがついたり消えたりします。2つを比較することで、同じ車なのになぜそのようなことが起きるのか疑問をもたせます。


単元導入(本時)の流れ
T: 2つの道で、豆電球の明かりのつき方が違うのはなぜかな。
C: 明かりがついたり消えたりする方は、アルミニウムはくにセロテープがはってあった。
C: セロテープは電気を通さないからだと思う。
T: 車の下から出ている導線は何か関係がありそうかな。
C: 明かりがつくときは、導線がアルミニウムはくにふれているよ。
セロテープにふれると明かりが消えるよ。
T: これからどんなことを調べたいですか。
C: どんなときに明かりがつくのか。
C: 明かりがつくときのきまりがあるのか。
C: アルミニウムはく以外に電気を通すものがあるのか。
〇 子ども達の予想や疑問から、これから調べていく問題を整理する。
子どもたちと見出した学習問題
豆電球の明かりは、どんなつなぎ方をするとつくのだろうか。どんな物が、電気を通すのだろうか。
ポイント
車を走らせる道は、アルミニウムはくのかわりに、身の回りにある物でもよいと思います。例えば、木の板、プラスチックの板、きらきら光る折り紙等。なぜ明かりがつかないのか考えるきっかけになります。
単元の展開
- 単元導入(本時)
- 明かりがつくつなぎ方(明かりがつくときの豆電球と電池のつなぎ方)
- 電気を通す物と通さない物(どんな物が電気を通してどんな物が電気を通さないのかを調べる)
自分たちで見いだした問題を解決してくという展開にしていきます。
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