3-4-1-01 3年「風とゴムの力の働き」風の強さによって、車の進む距離はどのように変わるのだろうか【問題を見いだす授業展開モデル】【理科専科.com】

3年「風とゴムの力の働き」風の強さによって、車の進む距離はどのように変わるのだろうかを導くための導入場面のつくり方についてご紹介します。
風の強さによって、車の進む距離はどのように変わるのだろうか

プラスチックの段ボール、竹ひご、タイヤ、発泡ポリスチレンの入れ物などを用いて、風を受けると進む車を作る(東京書籍株式会社 R6年度版『新編 新しい理科3』P42-44参照)。次に広いスペースを確保できる場所で「遠くまで車を動かそうゲーム」を行う。ゲームにすることで、自分の車と他の人の車との進む距離の違いに自然と意識が向くようにする。
問題を見いだすために問題から逆算して考える。まず、問題を見いだすために、車が進む距離と風の強さの関係に着目させたい。そのため、子どもたちにうちわを強くあおぐと車が遠くまで進むことに気づかせるとともに、風が強くなることが理由であることを考えさせ、子どもたちから引き出したい言葉が(⑥)である。子どもたちのその言葉を引き出すために教師は(⑤)のように発言し、どうして車が遠くまで進むのか問うようにする。
次に、車が進む距離と風の強さの関係に着目させるために、車が進む距離の違いに注目させたい。そのため、子どもたちに人によって車が進む距離が違うことに気づかせ、子どもたちから引き出したい言葉が(③)である。子どもたちのその言葉を引き出すために教師は(②)のように発言し、「遠くまで車を動かそうゲーム」を通して何に気付いたか問うようにする。

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【全学習場面での導入事例を共有しようプロジェクト】ー 問題を見いだす授業がいかに難しいかということを再認識されてきています。3年生から6年生まで約130場面ある各授業場面での授業展開モデルご紹介し、授業づくりの参考にしていただければと思います。題して、問題を見いだす「授業展開モデル」大公開!「全学習場面での導入事例を共有しよう」プロジェクトです。ご紹介している授業展開モデルは、子どもたちに確認できていない展開が多く含まれます。やってみたけど実際にこうなったなど、お寄せいただければ、随時その情報を更新し、より使える授業展開モデル集として今後使えるようになるのではないかと考えています。また、授業展開は教材や先生の重点置き方で変わります。新しい授業展開があれば内容を確認し、執筆者の先生をご紹介した上で掲載いたします。ぜひ、みなさんの知恵を集めて今後の授業者のために蓄積していきませんか?
*わかりやすい代表的な導入23場面については「問題を見いだす理科授業」(東洋館出版社)に掲載されており、書籍と同じものはこちらに掲載できません。
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