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児童が予想を基に解決の方法を発想しやすくするための教師の手立て【理科専科.com】

 第5学年の物の溶け方の単元では、「物が、水に溶けても水と合わせた重さは変わらない」という指導内容があります。みなさんは、この内容をどのように児童と問題解決を進めていますか。

 基本的な流れとしては、食塩などの物を水に入れた際に起こるシュリーレン現象を観察しながら、食塩が目に見えなくなったという結果を基に「水に溶けて見えなくなったものは、どうなったのだろうか」などの問題を見いだし、設定します。そこから、「物は、見えなくなっても消えたわけではなく水とあると思う。」などの予想を基に解決する方法として物を水に溶かす前後の重さを測定する方法を発想します。そしてその実験を行い「溶かす前後の重さが変わらなかった」ことから水に溶けて見えなくなったものは、水の中にあるというように問題解決していくかと思います。

 第5学年で育成を目指す思考・判断・表現の資質・能力は、「予想を基に解決の方法を発想する」です。上記の問題解決において教師がどのような手立てをうてば、児童が「溶かす前後の重さを量り比較する」という方法を発想しやすくなるのでしょうか。ここでは、子どもが予想を基に解決の方法を発想しやすくするための教師の手立ての例を紹介していきます。

 そもそも、児童が物を溶かす前後の重さを量り比較するという方法を発想するためには、既習の内容として第3学年「物と重さ」の指導内容である「物は、形を変えても重さは変わらないこと」「物は、体積が同じでも重さがちがうことがある」ことを理解し、「物は重さをもっている」というように物と重さを関係付けて捉える必要があります。それがなければ重さによって目に見えない物の存在について確かめるという発想は生まれるはずがないからです。よって、児童が目に見えない物の存在を証明するのに、重さを量る発想するためには、「児童が溶かす物の重さに注目できるようにする。」、「第3学年の「物と重さ」の既習の内容を無理なく想起できるようにする。」手立てが有効になると考えられます。

(1)児童が溶かす物の重さに注目できるようにするための手立て

 シュリーレン現象を観察するための食塩などを配付する際、重さも一緒に伝えるようにします。また、「平等にするため」という理由を伝えることで、重さだけでなく物の量と重さを関係付けることにもつながる上、重さを伝えることの不自然さも減ります。

(2)第3学年「物と重さ」の既習の内容を無理なく想起できるようにするための手立て

 配付した同じ重さの食塩のいくつかに塊を混ぜておくようにします。そして、「塊が混ざっているけど、重さは変わらないかな。」と児童に問います。そうすることで、第3学年の「物と重さ」の既習の内容を無理なく振り返り、想起することができます。万が一、児童から既習の内容を基にした答えが返ってこなかった場合は、教師の演示実験でかまわないので塊を砕く前後の重さを量って確かめると良いです。

塊の混ざった食塩

 このように、特別に教材を準備しなくても提示の仕方などを工夫することで児童の問題解決する中での発想が変わってきます。教師は児童がどのように思考するのかその流れを読み、授業をデザインすることが大切です。児童の思いを大切に、児童が主役の問題解決を行っていきましょう。

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